第8章 分かり合える人
「……、良かった?」
ボーっという感覚の中、
大好きなカカシの声が聞こえる。
「…良かった……まだビクビクしてる……」
呟くように感想を言うと、
ゆっくり深呼吸するカカシを
感じた。
「目隠しだと、素直だね。は。」
そう言って、すぐに、
ドサっと床に何かを置く音がした。
ズボンを脱いだようだ。
「ゴム付けるね。」
そう言われて、
彼に素直に聞いた。
「生でしたいんじゃないの?」
「いや、さすがに…まだ嫌でしょ?」
" まだ 嫌 "
とはどういう意味か分からない。
「嫌じゃないよ。自己責任だし。」
子供出来ても、未婚でもいいやと思っていた。
カカシの子供なら喜んで作りたい。
「もう27歳だし。」
そういや年齢は関係ないなと思った。
「わかった。……生でやる。」
すると、一気にズンと奥まで挿れられ、ビリビリした感覚が頭に走った。
「っ!はぁ……気持ち…いい。」
目は見えない分、感覚が過敏になり、一気に頭が真っ白になる。大好きな人と、ひとつになるという行為は本当に気持ちが良い。ステキな行為だ。
同じ気持ちでいてくれたら
もっと嬉しい。
「カカシ…気持ち良い?…」
吐息しか聞こえず、感想を聞いた。気持ちが良いって言って欲しい…
ゆっくり、大きな溜息が聞こえた。
「ああ、……今までのセックスの中で、
一番…気持ち良い…凄いね。」
「今までってまだ2回目じゃない。」
クスクス笑っているが、
カカシは何も言わない。