第7章 変態
カカシが、後ろで、お目当ての物を隠しながら、下を向いて、持ってきた。
「本当に…するよ?」
確認するように言いながら
私の隣に腰掛けた。
下半身はすでに
興奮しているようで、
シルエットからわかった。
イジメ過ぎたら可哀想だから
あんまり見ないようにした。
ゆっくり目を閉じて、
手を前に出した。
「はい、どうぞ。」
ドクンドクン…
心臓の音が聞こえる
カカシの息遣いが一気に荒くなるのがわかった。
初めに、私の腕を、
太めのゴム紐みたいなものだろうか、
そんな触り心地のもので腕を締められた。
「痛くない?…大丈夫?本気でやれば取れるようにしてるから…」
そんな優しい声が耳元で響いた。
次はゆっくり目にタオルを当てて、目かくしをした。
ギュッと後ろを縛られて、
彼の吐息が溢れている。
「大丈夫?…」
「うん、大丈夫…」
手を縛られ、目が見えない。
視覚がなくなり、自由が効かない今、ほかの感覚が鋭敏に感じる。
「…エロいよ、何この格好…」
「そんなに?見えないから、ちょっと恥ずかしい…ね。」
カカシは中々触ってこない。
見ているのか、じわじわ羞恥心が溢れてしまう。
「カカシ…触って?」
「触って欲しいの?ヤラシイね、は。」
声しか聞こえてこない。
早く焦らさないで触って欲しい。
触れて欲しい。
「カカシにキスして身体に触れて欲しい。」
「身体のどこ?」
「胸…とか、…舐めて欲しい…」
言った途端に顔に熱が集まっていくのが分かる。
そんな姿を見せてしまい、
恥ずかしい、でも手を自由に出来ないから隠せない…恥ずかしい。
「ふふっ、スッゴク可愛い…素直だね、は。」
ゆっくり、カカシが近づく気配を肌で感じた。