第4章 優しい人の部屋
私はベッドに、もたれかけて座ろうと、手をベッドに置いた。
次の瞬間、彼が横から勢いよく抱き抱えられ、
ベッドに押し倒された。
「っ!?え、カカシ??」
あまりにビックリして
カカシを見上げれば、
真っ赤に頬を染め、息を荒くして高揚している。
色っぽく細めた瞳は、
彼がもう少しも余裕がないことを物語っている。
「お茶、入れようとしたんだ。
でも、やめたよ。
また後で入れるね。」
「カカシ、待って待って?
話、しようよ。ね?」
可愛く言ってみるが一切反応がない。やりたくてやりたくて仕方がないらしい。
「が、悪いよ?
さっきの仕草何よ、完璧に煽ったじゃない。」
ニッコリ笑い、唇を勢いよく押し付け、激しいキスをされている。
既に息が荒く、興奮しているのがわかる。早くも下半身を固くさせているのだ。我慢できないのだろう、苦しそうだ。
無理矢理、荒々しい口づけをしながら彼は服の中に手を入れた。
「ごめん、余裕なくて…
初めてなのに、ごめん…」
呟いて謝罪をするが、
彼は辞めない。
むしろ、謝罪して、更に興奮しているようで、口角を上げて荒々しい息づかいとをしている。
私がその様子をずっと、見ている事に気がついたのか、堪えきれずに笑っている。
彼は二面性があるのか?
(変態、この人、…変態だ。)
「カカシ、落ちついて?
ね?逃げないから。大丈夫だから。」
「ダメ、逃げるよ、わかってるもん。」
即答されて黙ってしまった。
「痛くしないから任せて?」
そんな無責任な言葉を投げられ、彼を退かそうとするが、動かない。
「全部見たいんだ。全部欲しい…ごめん、気持ち悪いよな。わかってる。…少しだけ、我慢してくれ。」
荒いキスの合間に、
カカシは、何度も何度も
謝罪を述べている。
涙を浮かべながらキスを
何度もしている。
「、好きだよ。
大好きだよ。好きだ…。」
そう言って愛撫を始めた。