第5章 喫茶店開店
「コイツは…かなり年季が入ってるが悪くねぇ代物だ」
『…お幾らですか』
ヴァイオリンは年季が入れば入るほどいい物で、アクアはカタカタと震える
「…要らんよ。その代わり今ここで弾いてくれ」
『はっはぁ…』
アクアは戸惑いながらもヴァイオリンを弾くと老人は嬉しそうに微笑む
「うむ…いい音色だ…最後に聞けて良かった」
『ありがとうございます。ですが本当に頂いてもいいんですか?』
「ああ、ワシにはもう用済みの物だ。兄ちゃんにやるよ」
あ、やっぱり私男と思われるんですね。と苦笑しながらも頂戴した