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2人目の余所者

第3章 ハートの国


ユリウス「来い。この国の説明をしてやる」

『…!ありがとうございます!』

朗らかに笑うアクアを直視しない様にユリウスは下を向いた

『ユリウスさんは…』

ユリウス「ユリウスでいい。さんを付けるな」

『ではユリウス…?』

人を呼び捨てするのがあまりないアクアは、ペーターとユリウスを何度も呼ぶ

『ユリウス…ユリウス…ユリウス…』

しっくり来ないと言いたげだが何度も言っている内に慣れてきたのか、頷き始める

ユリウス「そう名前を何度も呼ぶな!」

『すみません』

謝るアクアを見て、ユリウスは溜め息を吐く
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