第6章 プレゼント
アクアがブローチをアリスの服に付けると、パッと華やいだ
アリス「綺麗…」
『良くお似合いですよ』
ブラッド「帰ってきたのか、アリス」
やって来た家主のブラッド
ブラッド「おや、それは」
アリス「アクアの贈り物なの!これならいつでも何処でも付けられるわ」
嬉しそうに言うアリスにブラッドは少しだけ嫉妬の色を滲ませる
『それでは私はもう行きますね。お店も開けないとお客様が離れていってしまいますからね』
ブラッド「待ちなさい。アクア」
『はい?』
ブラッド「君は一体なんなんだ?」
その問いかけにアクアは微笑む
『余所者のアクア=アリクです』
アリスは余所者という言葉を嫌っていたが、アクアはすんなりと言った
それが余計にブラッドにとって不思議に思えた