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軍神と夢魔

第10章 逢瀬と不穏な影


場面変わってこちらは噂の二人はというと・・・
謙信「何かと思ったら着物を買いたかったのか・・・」
一軒の反物屋の前で話していた。
葵「そうですよ・・・
    前に着ていた着物全部合わなくて・・・」
謙信「一人前になった弊害か?」
謙信と交わったその日から、葵の身体は、
まるで時間が急に進んだかのように、
大人の姿になっていった。
身長が少し伸び、
胸などあちこちがふくよかなものに変わっていた。
葵「弊害って・・・半人前の方がよかったですか?」
謙信「そうは言っておらぬが・・・まあそうだな・・・
   お前のことを見る、下卑た男がいるのは気に食わん」
葵「下卑た男って・・・
    私なんかにちょっかいをかけるもの好きなんて、
    謙信様だけですよ」
謙信「お前は何も分かっておらぬ。
   お前はお前が思っているより、
   ずっと魅力的な女子だというのに・・・」
葵「それはないですって」
謙信「(俺の女になったというのに、
   こいつはあまりにも自覚がなさすぎるな。
   死の危機が去って、
   普段は尻尾を隠しておるせいで、
   俺のものだと知っているのは、
   信玄たちだけだからな・・・
   かといってあれを、
   よその男に見せるのは腹立たしい)
   葵」
謙信は葵を呼ぶ。
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