第9章 復活
謙信「それもあるが・・・
葵は夏生まれ、
という感じではなかろう?」
信玄「あー・・・
たしかに幸なら夏生まれというのは納得するが、
姫が夏生まれとか言われると違和感あるな」
葵「でも義元さんも夏っぽくないじゃないですか」
義元「俺はどういう印象なの?」
葵「桜の下で扇とか持って舞踊していそう」
佐助「気持ちは分かる」
信玄「それでも女の子が踊っている方がいいけどな」
幸村「また女の話かよ」
義元「まあ俺も俺が踊るより、
女の子が踊っているのを眺める方が好きかな」
謙信「くだらん」
葵の言葉に五人はそれぞれ違う反応を示す。
信玄「で?謙信は姫がどの季節生まれだと思うんだ?」
謙信「春か冬だな。肌や髪は雪のようであるし、
目は梅の花の色によく似ている」
葵は雪のようというその言葉に、
少しだけ複雑そうな顔をする。
そんな葵の様子に気づいた佐助は慌てて、
謙信に話をふる。