第9章 復活
佐助「謙信様。
そういえば誕生日プレゼントは、
何がいいんですか?」
謙信「ぷれぜんと?」
佐助「俺たちのいた時代では、
誕生日に贈り物をすることを、
誕生日プレゼントといいます」
信玄「しかしこいつ、
欲しいものは自分で手に入れるだろう?」
謙信「当然だ。
しいていうなら、
葵がらみでいろいろあるが・・・
まあ・・・これはお前たちに、
何かされると腹が立つからな」
幸村「謙信様、例えば?」
謙信「例えば・・・義元のすすめのかんざしを、
こやつに贈ったとしても俺の心は満たされぬ。
こいつをくれても足りぬ・・・
きっとこいつの羽を毟って、
捧げられても同じであろう」
葵「羽毟る気なんですか!?」
謙信の言葉に葵は思わず叫ぶ。
謙信「たとえ話だ・・・ただ毟れば・・・
どこかに飛んで消えることはないだろう?」
佐助「・・・・・・毟るとたぶん出血多量で、
葵さん死にそうなので、
やめてあげてください」
羽を毟られた葵を想像したのか、
佐助は青い顔で謙信を止める。
謙信「だからせんといっているであろう」
義元「謙信ならやりそうだからね・・・」
葵「(うう・・・
生きているのはよかったけど・・・
想像していたより、
ずっとヤンデレがひどいよ)」
葵はそんな謙信の言葉に震えあがるのだった。