第8章 覚悟 ※R-18
葵「謙信・・・様・・・?」
謙信「黙っていろ・・・すぐに楽にしてやる」
謙信はそういうと、
葵の額に置かれた手ぬぐいを取り、
側のたらいの中に投げ入れると、
そのまま、葵の唇に口づけを落とす。
謙信「熱いな・・・まったく心配させるな」
葵「すいません・・・・・・」
謙信「謝るな・・・
気づいてやれなくてすまなかった」
葵「謙信様も謝らないでください・・・」
謙信は、葵の寝間着を脱がせた。
その瞬間、褥に不揃いな羽と、
布のまかれた尻尾が現れる。
謙信「羽・・・小さくなっているな・・・・・・
この前はもっと大きかった気がするが・・・」
葵の身体を、謙信は腕で抱え上げ、
葵の腰に口づけをし、赤い花を咲かせる。
葵「すいません・・・・・・
時間がもうあまりないみたいです・・・」
謙信「・・・そうか優しくしてやりたいし、
お前をゆっくり味わいたいのだがな・・・
それは今度にするか・・・・・・」
葵「今度・・・ですか・・・?」
謙信「今度だ・・・試験が終わったら・・・
お前はいなくなるのか?」
葵「それは・・・分かりません」
謙信「そうか・・・
だが俺はお前を逃がす気はない。
ずっと俺の子種だけを糧に生きろ」