第8章 覚悟 ※R-18
謙信「なぜ二月の命のことを言わなかった!!
・・・いっそ言えば、
よかったものを・・・・・・」
葵「・・・優しいんですね・・・
でも同情での交わりなんて、
御免ですから・・・
私を心の底からほしいと思った・・・
そんな男の・・・
子種以外いらないですから・・・
そんなことあるわけないのに・・・」
謙信「(ああそうだ・・・なぜこの娘が・・・
こんなにも気に入らないのか、
今やっと分かった。
俺を欲しながら・・・・・・
全てを諦めたようなこの笑顔に、
腹が立ってしょうがなかったのだ・・・
その取り繕ったような笑顔が・・・
気に食わなかったのだ・・・・・・
この娘の本当の笑顔を、
俺だけに向けてほしいと・・・
ずっとこの娘を俺は渇望していたのだ・・・
初めて会った時から気づく機会など・・・
いくらでもあったはずなのに・・・
こんなになるまで気づかないとはな・・・)
・・・・・・お前を死なせはしない」
謙信のその言葉に謙信以外の五人は驚いた。