第6章 勝負の始まり
葵「ひゃっ・・・」
謙信「・・・たまらぬ・・・・・・」
謙信はそういうと葵の顔を持ち上げ、
静かにその唇に口づけを落とした。
葵「・・・ん・・・」
そこで謙信は我に返り、
葵の身体を突き飛ばした。
葵「・・・ぃ・・・」
謙信「す・・・すまぬ」
謙信は慌てて謝り、
葵の腕をつかもうとするが、
躊躇し体を起こしてやることはせず、
あくまで少し離れて謝罪を述べる。
葵「け・・・謙信様なぜ・・・」
このようなことをと謙信に問いかけた。
謙信「いうな!!俺にもわからぬ」
葵も謙信もこの時の口づけの意味が、
お互い理解できなかった。
謙信「・・・また来る」
謙信はそういうと葵の部屋を後にした。