第6章 勝負の始まり
ある日、春日山城の葵の部屋に、
一つの香炉が届けられていた。
葵「これは?」
佐助「謙信様が君から変なにおいがすると、
言っていたので香を使えば、
謙信様も気にしなくなるだろうと思ってね」
信玄「こら、佐助。
女の子に変なにおいとか言うんじゃない」
義元「というわけで女の子に疎い佐助と幸村の代わりに、
俺と信玄が選んで買ってきた香だよ」
幸村「あー・・・
信玄様たちが選んだやつだから安心して使え」
葵「はい・・・そんな変なにおいしますかね?」
葵は自分のにおいをかぐ。
信玄「俺は何も感じないんだがな・・・
謙信は甘ったるいにおいがすると言っていた。
そんなにおい、俺ならぜひ嗅ぎたいものなんだがね」
佐助「信玄様・・・発言が親父です」
義元「まあ変態みたいだったよね・・・」