第20章 いくつもの”あい”を君と
女中「葵様・・・ご懐妊おめでとうございます」
懐妊・・・その言葉に男たちは驚く。
葵は少しだけ恥ずかしそうな笑顔を浮かべる。
信玄「懐妊ってことは子ができたのか・・・」
幸村「・・・父親は謙信様以外ありえないだろうな・・・」
佐助「だろうね」
義元「・・・できてもおかしくはないよね・・・」
謙信「葵・・・」
葵「はい」
謙信「ありがとう」
葵「はい謙信様もありがとうございます」
そんな二人の様子にほか4人は苦笑していた。
信玄「謙信も姫も気が早いぞ」
佐助「そうですね。二人とも・・・
葵さんが、安定期になるまで安静ですよ。」
幸村「安静?」
佐助「簡単に言うと、夜伽、ダメ、ゼッタイ」
葵「口だけならあり?」
義元「謙信に口だけなんて我慢が効くと思わないけどね」
葵「私も思わないですが・・・
その定期的に謙信様のを頂かないと・・・
私の栄養摂取の方が・・・」
葵が困ったように告げる。