第19章 死が二人を分かつまで ※R-18
謙信「たしか・・・俺を好きだと言っていたな・・・」
葵「はい、それだけではなく・・・
あなたが相手と確信していたと・・・
・・・そう言ったはずです」
謙信「そうだったな。それがどうしたのだ」
葵「その時と同じように予感がするんです」
謙信「葵・・・どんなだ・・・?」
謙信は怪訝そうな顔をする。
葵「あなたのお子がここに宿る予感です。
たぶんそう遠くない未来に」
葵はそれに対し、
お腹に手を置きながらふんわりと笑う。
謙信「それは真か?」
葵「はい・・・それが天使としての力か・・・
女の勘か・・
運命の相手ゆえなのか知りませんが・・・
信じてはくれませんか?」
謙信「信じぬわけがなかろう・・
だが子は予感だけではできぬ。
俺がその身に注ぎ込んで、
必然としてやるまではな」
謙信はそういうと葵に優しく口づけを落とす。