• テキストサイズ

軍神と夢魔

第19章 死が二人を分かつまで ※R-18


紫苑「裏切り者:葵は、
   夢魔と天使の間に生まれ、
   天界と魔界の秩序を乱す大罪を犯した。
   その罪は許されたものではない」
紫苑の言葉に葵は唇をかむ。
葵「・・・っ」
紫苑「しかし」
謙信「しかし?」
次の瞬間紫苑はにやりと笑った。
紫苑「魂の契りをしたその者は、
   我らにとって、
   すでに裏切り者でも仲間でもない。
   ゆえに葵を追放処分とし、
   今後その身は、上杉謙信。
   そなたに差し上げます。
   夢魔の長老より・・・だそうだよ」
紫苑は文を懐にしまった。
佐助「・・・つまり?」
紫苑「まあもう二度と、
   こっちに帰ってくるなってことだね。
   せいぜいここで暮らせってことさ・・・
   そこの男の隣でね」
幸村「つまりもう殺す気はないってことか・・・」
紫苑「ああ・・・だから言っただろ?
   今日は兄としてきたってね。
   せいぜい息災で暮らせ・・・
   愚かで・・・馬鹿な妹、葵」
葵「・・・お兄ちゃんも・・・元気で」
葵のその言葉を聞くと、
紫苑は少しだけ寂しげに笑って消えた。
/ 257ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp