第18章 婚姻の儀
佐助「しかし・・・正直、
ブーケトスだけで安心しました・・・」
信長「安心とはどういう意味だ・・・?」
佐助「・・・俺たちのいた時代の、
南蛮にはガータートス・・・
というのがあるんですよ・・・」
秀吉「どんな呪文だ・・・」
政宗「それは何するんだ?」
佐助「簡単に言うとブーケトスの新郎版です。
花嫁のウェディングドレスの中に、
花婿が潜り込んで、
花嫁の左足についているガーター・・・
つまりあの布を外し、
未婚男性に投げる儀式です」
葵の太ももにある、
青い布を指さして佐助はそう語る。
三成「・・・なんというか、
とても刺激的なにおいがします」
義元「謙信がそんなことをしたら、
それはそれで面白いけどね・・・」
佐助「・・・さすがに謙信様がそれをしだしたら・・・
俺は止める気でいました・・・・・・」
謙信「当たり前だ。誰がこれをやるものか。
それに・・・」
佐助「それに?」
謙信「そのようなことをすれば・・・
それだけで止まる自信がないからな」
家康「・・・俺たちの目が入るうちはやめてよね」
謙信「ああ。目に見えぬところでやるから安心しろ」
家康「そういうことじゃないんだけど・・・」
信玄「・・・せめて式が終わるまではおとなしくしてくれ。
頼むから・・・・・・」
この間葵は真っ赤になり謙信を叩いたが、
謙信は機嫌よく笑みを浮かべるだけだった。