第18章 婚姻の儀
謙信「そうか・・・信玄」
信玄「何だ?」
謙信「葵の父親役という大役お前に任せよう」
信玄「お前・・・俺か?」
謙信「嫌か?」
信玄「まだ父親って年じゃないんだがな・・・
まあいい姫のためだ・・・引き受けよう」
葵「えー・・・」
信玄「姫は俺が父親は嫌かな?」
葵「そうじゃないんですけど・・・
あと謙信様・・・
差し出がましいこといっていいですか?」
謙信「なんだ?」
葵「花嫁が歩く道のこと、
なんていうか知っています?」
謙信「知らん」
佐助「あー・・・そういえば・・・」
謙信「何か知っているのか」
佐助「花嫁が歩く道のことを、
バージンロードっていうんですよ」
謙信「ばーじんろーど?なんだそれは」
佐助「簡単にいうと純粋無垢な道ですね。
謙信様のお手がすでについている・・・
そんな自分が歩くのは申し訳ないと、
葵さんは、そう言いたいんですよ」
謙信「そうなのか」
葵「(こくん)」
葵は真っ赤になりながらそう頷く。