第17章 魂の契り
・夢魔の試験
夢魔が一人前の大人になるために受ける試験。
望むと望まざるとにかかわらず全員強制的に受ける。
通常失敗しても成功するまで受け続けることはできる。
(ただし試験の日が来て合格するまで、
できそこないだの未熟だの肩身の狭い思いをするため、
試験に一発で合格することは夢魔共通の宿願である)
禁忌の子限定で、お偉い連中の、
始末するべきという力が動いているため、
成功失敗にかかわらず一度しか機会がない。
試験内容はインキュバス、サキュバスにかかわらず、
くじで適当に選ばれた相手と身体をつなげ、交わることで、
サキュバスは男の子種をもらうこと、
インキュバスは気をやらせることを目的としている。
一夜限りの相手として試験が終われば、
速やかにその相手の元を去るのが通常である。
そのため面倒くさい相手に当たった時用に、
試験参加者は“全員”相手の人間の、
記憶を消す薬を所持している。
(葵もその薬をもっているはずだが、
おそらく謙信にバレてとられていると思われる)