第13章 口直し ※R-18
信玄「謙信」
謙信「隣にいるあいつを見て、
穏やかな気分になるかと思ったが、
あいつは俺の横で泣いている。
あいつの夢の中に入り、
あいつの悪夢の原因を切り刻みたいが、
それもかなわん。
なあ信玄、
俺たちは悪夢を見なくなる日がくるのか?」
信玄「お互い隣にいるのが当たり前になったら、
お前は見なくなるだろうさ。
あの子は・・・どうだろうな。
理由がお前と同じなら、
姫も泣かずにお前と寝てくれるだろうな。」
謙信「だといいがな・・・」
信玄「いっそのこと一度くらい、
喧嘩でもしたらどうだ?」
謙信「どういうことだ」
信玄「男女は少し喧嘩するくらいがいいもんだ。
本音を知り、
そのあと仲直りでもっと仲良くなれる」
信玄は酒をあおりながらそんなことを言う。