第12章 波乱? ※注意
謙信「何をしている!!」
葵「(謙信様)」
謙信「俺のものに何をしてくれる!!」
謙信はそう叫ぶと、怪しい男を切りつけた。
謙信「おい大丈夫か?」
謙信が心配げに見た時だった。
葵「あー・・・平気です」
と葵は普通に謙信に答えた。
謙信「・・・無事なのか・・・?」
葵「謙信様が買ってくれた・・・
着物が無事じゃないですね」
謙信「お前自身は・・・?斬られたのだろう?」
謙信の言葉に葵は一瞬きょとんとした顔をすると、
困った笑顔を浮かべてこう答える。
葵「人間の武器じゃ私は殺せないですよ」
謙信「そうか・・・」
謙信はこの時ばかりは夢魔な彼女に感謝した。
が派手に斬られたのだろう。
葵の豊満な胸が斬られた着物の隙間から見えており、
謙信は眉をしかめながら、
自分の着ていた羽織を、
葵の胸元を隠すように羽織らせた。
そして怪しい男を捕えると、
そのまま葵とともに、
春日山城へと戻るのだった。