第12章 波乱? ※注意
やがて謙信はその身を離し、
ゆっくりと葵を草の上におろすと、
葵に向かい、静かに口を開いた。
謙信「馬に水をやってくる。花を食うのはいいが、
毒草が混じっているといかん・・・
あまり手を出すなよ?」
謙信はそう釘を刺すと、姿を消した。
葵「・・・人間の毒は効かないんだけどなぁ・・・
あんな倒れ方と過去を話してから・・・
謙信様、過保護になっている気がする・・・」
そんなことを一人つぶやいていると、
後ろから足音がした。
葵「謙信様・・・?」
葵が見上げるとそこには謎の男が立っていた。
??「許せ女。お前に恨みはないが、
龍の牙を抜いた貴様の存在を許すわけにはいかん」
男はそういうと葵に向って刀を振り下ろした
葵「・・・っ」
男に切られ、葵は花畑に倒れこんだ。