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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第132章 砂の都



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「さて、観光…………の前に着替えだね。」


「はい………軽くシャワーも浴びたいかな………」


「荷物も邪魔だし先にホテルに行こうか。」


「賛成!!」


砂漠のオアシス、ムーシャは砂丘の上から全貌を拝んだ感想として想像よりも随分と大きく栄えた街だった

中央に広がる湖はターコイズブルーに輝き、緑も生えていて本当に美しく

更に足を踏み入れてみれば思っていた以上に巨大で立派な建築物が並んでいて雄大な砂漠の中に栄えた一大都市は不思議な雰囲気と活気に満ちていた


鮮やかなスカーフで口元を隠した女性やターバンを巻いた男性の姿からは異国感を感じ

街に漂う香りすらも私を魅了する


今私が万全の状態だったなら大興奮しているのだが如何せんびしょびしょなのでホテルへ急ぐ


観光都市だけありごった返す人の波を必死に潜り抜けていると


肩越しに振り返った彼がすっと差し出した手

しかし握る事すらはばかられる手汗に狼狽えて只立ち尽くす私の手を彼は強引に取って歩き出した



「ちょ、ヌルヌルやからだめです!」



彼は少し潔癖だ

それに普段汗をかかないのだから余計に気持ちが悪いだろうと手を引っ込める私に


「汗かいてるなら普通の事でしょ。」


彼は全く気にする素振りも見せずに呟いて


ホテルに到着するまで黙って彼の手を握っていた





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