ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編
第131章 余裕な彼と精一杯の私
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朝食を終えた私達は各々別室で身支度を整えている
今日のテーマは愛らしくも気品溢れる女性………
私本体に愛らしさも気品も無いので全ては洋服任せである
この旅行の為に選んだ内の一着、ミニ丈バイカラーのワンピース
ハイウエストでボディーラインを強調しながらもフワリとしたスカート裾がセクシー過ぎない一品で
上半身部は薄く透けたレース生地で柔らかさを演出し、ネイビーのスカートは締め色になっている
彼も好きそうだと選んだワンピースに身を包み髪は敢えてストレートにセットした
完璧だ…………………!
「よし!」
ハネムーンというだけで私の気合いは十分なのだが
私達は何気に映画館デートが初めてだったりする……
従って、彼と映画館デートへ向かうという事が私には凄く特別に思えて余計に張り切っているのだ
何度も鏡の中に姿を映し見てお化粧も完璧に出来上がり上機嫌でリビングルームへ向かえば彼はソファーで寛ぎながらニュース番組を見ていた
「お待たせしました!」
馬鹿みたいに大きな私の声にテレビを切って此方を向いた彼は視界に私を捉えるとクリっと首を傾げた
「随分めかし込んでるね。」
「はい……変ですか……?」
改めて指摘されると気恥ずかしい
確かに私はめかし込んでいるけれど基本スルーの彼に指摘される程なのだろうか