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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第128章 仕返しと浮かれた船






興味津々で身を乗り出す私の方へ案内を傾けながら文字に視線を走らせる横顔が次々に読み上げる船内施設は


「バーラウンジ、プール、温泉、エステ、読書スペース、カジノ、アクアリウム、オペラハウス、シアタールーム、ショッピングエリア、ショー、シガールーム、スカイデッキ、クラブハウスにアクティビティエリア………夜にはパーティーもあるし今日だけじゃ回り切れないね。」


前情報として知っていても乾いた笑いが漏れる程凄いものだった


「レストランも結構種類豊富だし飽きる心配は無いよ。」


「………そうですね」


高貴な方々の普通はこんなものなのかも知れないが庶民気質の私はたじたじなのだが



「………で、何する?」



なんてふと口元を緩めながら首を傾げた彼にドキリと心臓が跳ねた



ずっと楽しみにしていたハネムーンが始まったのだと実感すれば嬉しくてどうしようも無く


「やっぱりアクアリウムから!」


私の声は明るく弾んだ


この旅行中本当に目一杯楽しもうと思う


そして何日も彼を独占出来る幸せを胸に私は指輪の輝く手で彼の大きな手を引いた





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