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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第22章 奇術師と夜






一度は自身に組み敷かれた経験を持ちながら屈託無く笑い

ホテルへ誘えば警戒を滲ませた瞳に其れ以上の強い意志を輝かせた


所詮平凡で平和ボケしたお嬢さんだと思っていた彼女は異世界迄男を追い掛ける度胸を持ち合わせていた


話しを聞けばバー迄の道程は地元民でも歩かない山を越え野宿したのだと言う


彼女の行動は自身の予想を遥かに越えていた


退屈を嫌う自身に退屈を与えない存在





「…………良いね♥️」





________"




シャワーから上がり気分は爽快だ

あれだけかいた汗を全て流して持参した部屋着に身を包みガシガシとタオルで髪を拭いながら部屋へ出た



「イルミさんどうでしたか!!」


ヒソカさんは彼へ連絡してくれると言った

もう電話は済んだだろうか
繋がっただろうか
いつ会えるのだろうか

私の胸は期待で溢れていた


私の視線の先、ソファーで悠々と脚を組み変えたヒソカさんは


「明日の朝には此所へ来るってさ♥️」


待ちに待っていた言葉を紡いだ


明日の朝……今は何時だろうかと時計を見遣れば時刻は0時を過ぎた頃


「えっと………明日の朝って今日の朝ですか?」


0時を回っているという事は直ぐ目前の朝では無い可能性がある……

目前迄迫った再会にもどかしい気持ちが募った


「そういう事♥️」


ニッコリ笑ったヒソカさんに負けないくらいの笑顔が浮かぶ




もうすぐ彼に会える………!!!!




私は思わず変な笑い声を上げて暫くその場で跳ねていたがヒソカさんの視線が刺さるので止めた

しかし胸は忙しなくバクバクと脈打ち彼との再会に羽でも生えて空でも飛べそうな程浮かれた気分だ




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