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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第124章 近付いた心と隠された本当






3月11日


12:07



私は必死に汗を流していた



…………………と言うのも



この隠れ家に保護されてから毎日三食美味しいご飯を堪能し、特に何をするでもなく自堕落に過ごしていた私はふと自分の体型が不安に成ったのだ


スパルタイルミ鬼コーチに絞って頂いた肉体


しかしリバウンドしてしまっては意味が無い


彼と再会した時に少し太ったな……なんて思われては悲しすぎる………



美しくなっていたいと思っていたけれど特に何もしていない私に変化等ありはせず、せめて現状を維持しなければと唐突に焦り始めた次第だ


見目麗しい彼と並んで恥ずかしく無い様に私に出来る事…………


1日やそこらで何が変わるのかは正直私にはわからないけれど彼と会う迄の期間が不透明な今、私はストレッチに勤しんでいた

ハードな筋トレを避けているあたりどうかと思うが、何と無くやらないよりは良いだろうと思う


多分くびれに効きそうなストレッチや太腿の引き締めっぽい事を懸命に繰り返せば

運動不足の身体は数分と経たぬ内に悲鳴を上げて汗が止まらなく成った

ぜぇはぁと上がる息

きっと馬鹿みたいにカッコ悪い姿を晒しているだろうと思いながらも気持ちは真剣だ




そんな私をじっと眺める視線には気が付いていた


小ぢんまりとした室内で突然奇妙な動きを始めて肩で息をする私はさぞ変な人物だろう

正直あまり見ないで欲しいけれど真っ昼間の太陽が照らす砂浜でストレッチ出来る程の体力は私には皆無

つまりこの空間でやり遂げるしか無いのだ

きっと私の事を変人だと思っているであろうヒソカさんは暫く無言で眺めた後に



「何してるの?♥️」



疑問を口にした



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