第123章 湯煙とおとぎの世界

そう思えば心底納得する他無かった私は自分の自惚れに発狂しそうな羞恥を覚えていた




私は何を一丁前に自分の裸を………なんて狼狽えて身を案じていたのだろう…………馬鹿馬鹿しい


告白されたと勘違いしたあの時の羞恥再びである


もし私があからさまにヒソカさんを避けていたならヒソカさんは内心(え……全然興味無いんだけど何意識してるの？♠️)とか思っていたに違いない


そして私に引き吊った笑顔で言うのだ「大丈夫だよ沙夜子、見てないから♦️」


そんな姿がありありと目に浮かび私は自分がいかに自意識過剰な思考を持っているのかという事を再度確認していた



「今日は本当に無口だね、どうしたの？♥️」


なんて微笑み掛けるヒソカさんに微笑みを返しながら

やはりヒソカさんにとっては取るに足らない出来事なのだと心底思った



「…………水って美味しいですよね」


「んーボクは嫌い、味が無くてつまんない♥️」