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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第123章 湯煙とおとぎの世界



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私はその後ゆっくりと温泉に浸かった


景色が美しかったとかでは無く隠れ家に戻るのが単に気まずかったからである



どんな顔をして帰れば良いのかと散々悩んだ挙げ句

結果的に私はヒソカさんの全裸を見てしまったけれどヒソカさんはその事に気付いておらず、私の裸も見ていないのだから変に避けてしまうより普通に接するのが良いと思った


それでも内心嫌に鼓動が騒ぐ中部屋に戻るとヒソカさんは普段と何等変わり無く挨拶をくれて



私は妙に安堵した



「何か飲む?♥️」


「あ、自分でいれます!ヒソカさんは?」


「コーヒー飲んでるから大丈夫♥️」



…………もしあの時仮にヒソカさんの裸体を目撃した事に気が付いていたとしてヒソカさんが狼狽える事は無いだろう


何故そう思えたのかと言うと


そう言えば私はヒソカさんの全裸を見るのが初めてでは無かったという事を思い出したからだ


以前私の世界で沖縄に旅行へ行った際、「見られて恥ずかしい所は無い」的な事を言いながら威風堂々と全裸をお披露目していた

つまりヒソカさんは服を着ているとか着ていないなんて次元に縛られないタイプの変態なのだ

私が目撃していようがいなかろうが何の差し支えも無いのだろう


次にもし私の裸を見ていたとしても凡庸な私の身体に何等かの反応を示すとは到底思えなかった

私なんか足元にも及ばない美女達を両手有り余る程見てきたに違いない人だ

ヒソカさん自身がそもそも美しいのに私を見て変な気を起こすだなんて…………それこそ有り得ないのでは………?





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