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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第122章 マリオネットの気持ち



___________"




「ヒソカさん!私にも操り人形教えてください!」



私はヒソカさんのお話しを聞き終えた後、心中とは裏腹な声で言った


「勿論♥️」


大きく長い指だからこその繊細な動きだったのだろう

私の手から垂れた人形はぎこちなく変な動きをしている



「少しコツがいるからねぇ……♥️」



そんな私の様子をニコニコと見守っていたヒソカさんは喉の奥で笑うと何故か突然私を抱き寄せて胡座の上へと座らせた




「………えっ……?!」



途端に間抜けに漏れた声


背後から包み込む様に伸びて来た骨格の逞しい手は私の手を包む様に糸受けを握った



「この方が見え易いでしょ?♥️」



耳元に囁かれる声が妙に淫靡で身体を固くしながらも言われて視線を落とすと
長い指先が私の手をも器用に操って糸の先の男の子がお辞儀をした



「おぉ…………」


「ボクの動きを真似れば簡単だよ、ここをこうすると………ホラ、足も動かせるでしょう?♥️」



確かに対面していた先程よりも随分とわかりやすい



……………だが……………近い……………



背後にピッタリ引っ付いた筋肉質な肉体、ふわりと香るヒソカさんの香りにじんわりと汗が浮かぶ


只でさえ普段から距離の近い人なので特に下心が……なんて自意識過剰な事は思わなく成ったけれど私の神経が背中へと向けられてしまうのは致し方が無いと思う


私の気持ちは彼に向いていると断言する

しかし、異性と密着しているというのは恋愛的好意が無くても戸惑うものだ

それが誰の目から見ても魅力的な異性ともなれば尚更で

お互いに半袖故に触れ合う素肌、目に見えて違う筋骨の造形に先程からダラダラと汗が止まらない



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