ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編
第120章 コバルトブルーとガウンの姿
全てを言い切った私を黄金色の瞳が真っ直ぐに見ていてゴクリと固唾を飲んだ時
「なぁんだそんな事だったのか♥️」
ヒソカさんは普段と変わり無い妖艶な笑顔を浮かべた
「あの、私「もう良いんだよ、沙夜子♥️」
謝罪より前に私の握っていた手がポンと頭を撫でる
「少しずつ慣れて行けば良いよ………それにしたって沙夜子は面白いね♥️」
「何がですか………」
「だってさっき海で遊んだ時に裸は見ていた筈だし、ボクにも触ってたじゃない♥️」
「…………確かに」
目から鱗だった
私は海で奇抜なブーメラン姿のヒソカさんを見ていたし背中に乗っていた
屈強で力強い肉体に私は何の躊躇も無く触れて普通に会話を楽しんでいたではないか…………
それに比べれば布面積の広いガウンなんて大したことは……………
なんてヒソカさんの胸元に視線を落として「うーん……」と唸り声を上げてしまった
確かに布面積は広い
隠れている部分も多いけれど衣服だと思えばあまりもの着崩れ具合に卑猥さを感じる
しかも其れをしているのが色気溢れる男性となると絶大な威力を発揮するのだ
それに比べて水着はそういうものなのだからと自然と受け入れられるのだが……
セクシーの代名詞的なヒソカさんのガウン姿はやはり際どさを拭えなかった
頭を悩ませる私を眺めて余裕たっぷりにクスリと笑ったヒソカさん
「じゃあ沙夜子に慣れてもらう為にこのままお酒でも飲もうか♥️」
「………え?」
「お酒は対人関係の潤滑油……ものは試しだと思わない?♥️」
「………ノった!!!」
「クックックッ……そう来なくっちゃ♥️」
その後手早くも豪華な料理をテーブルに並べたヒソカさんは「実はとっておきのシャンパンがあるんだ♥️」と美味しいお酒を注いでくれて
陽が落ちて辺りが暗く成っても私達の楽しいお喋りは続いた