ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編
第120章 コバルトブルーとガウンの姿
意識のし過ぎだと言われてしまえばそうかもしれないが私は絶対に悪くない………なんて思っていた私の耳に柔らかい声色が届いた
「…………どうしてこっちを向いてくれないの……?……ご機嫌斜めかい?♦️」
咄嗟にヒソカさんを見詰めれば少し眉を下げて微笑む姿に良心がグサリと刺された
違う………………………全くの誤解だ………!
優しい友人を知らず知らずの内に…………私は…………!!
私は真っ直ぐにヒソカさんを見据えて声を張った
「いえ!全然ご機嫌です!!」
「………本当に………?」
「はい!海もほんまに楽しかったし!!」
本当だ
ご機嫌かどうかはわからないが、全く不機嫌では無い
精一杯気持ちを込めて言い切れば少し面食らった様に私を見詰めた後に
「…………そう言えばいつもボクがお風呂から上がると素っ気なくなるよね」
ヒソカさんはポツリと小さく呟いた
…………全く持ってその通りだ…………
私の良心が大ダメージを受ける音がする
私自身に素っ気なくしているつもりは微塵も無くても視線を合わせず避ける様にベッドに逃げる姿を見てヒソカさんは何を感じていたのだろう………
普段からニコニコと優しい気遣いをくれる友人を私は傷付けていた………
………私がもし逆の立場なら何を思うだろう……
私は何て愚かな人間なのだろうか…………
ヒソカさんの手を熱く握って真っ直ぐに向き合った私は全ての気持ちを話す決意をした
……………何が親友だ……………
私は自分の人間性が恥ずかしく成った
「あの!すみませんでした!!」
「………♠️」
「私、素っ気なくしてるつもりはほんまに全然無かったんですけど………その……何と言うか……胸元と言いますか……目のやり場に困ってしまって避けてました……!!」
「♥️」
「それやのに気を遣って頂いて……私自分が恥ずかしいです!!ほんまにすみませんでした!!」