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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第22章 奇術師と夜







「………つまり、イルミを付け狙う刺客だと勘違いされたならゾルディックの使用人に排除されていたかもしれないし、勘繰ったマスターにイルミの女だと思われたなら良いカモとして君の情報は高値で取引に出される事に成っていた………そうなれば………後は解るだろ?♦️」


私はヒソカさんの言葉に血の気が引いて行くのが解った

迂闊に彼の名前を出さ無くて良かったと心底思った

もしヒソカさんと会う前にマスターに彼の事を訊ねていたならば今頃どうなっていただろう………

震えた手にグラスの氷が音を鳴らす



「…………ありがとうございます」



ヒソカさんがあそこで口止めしてくれなかったなら今頃………


「その先生も賭けだったのかもね、あぁいう場所に彼が立ち寄る可能性は勿論高いし、クロロやボクなんていう見知った人間が居るかもしれない……ってね♦️」


「………それじゃあ直接ゾルディックに行った方が………」


弱々しく言葉を紡ぐ私の声をヒソカさんは遮った


「ゾルディック家は観光名所だけど、首を狙って沢山の人殺し経験者が集う場所でも有る。そんな所で君がイルミに会わせて、なんて口にしたならリスクはバーよりも格段に上がる♣️」



「…………っ…………」



どれだけ自身が無謀な事をしたのか…………只俯く私に


「おかわりどうぞ♥️」


ヒソカさんは新たにアルコールを注いだ




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