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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第120章 コバルトブルーとガウンの姿




__________"





「もうボクも足が付かない深さだよ♥️」


「………え"………」



透き通るコバルトブルーの海は海面からでも底が伺える

見える事で深さの感覚は不明確に成り背の高いヒソカさんが立てない程の水深にいるだなんて思ってもいなかった



「………ヒソカさんって身長何センチですか……?」


「187センチ♥️」


「………え……届かないんですか……?めっちゃ深いんですか……?」


「大体水深20mって所かな♥️」




私はヒソカさんの言葉に絶句して掴まっている手の力を強めた



水深20mは結構怖い………………



私の脳裏に浮かぶは水族館で見た馬鹿みたいに巨大な魚達…………


そう言えばいくらこの海が綺麗でもここは異世界で、あんな化け物がウヨウヨ生息しているのだと思えば全身の鳥肌が一斉に立った


さっと血の気が引いて詰まる声


しかし下手に身動きも出来ずに固まっている他無く先程迄の楽しい気分がみるみる消えて行くその時





「よし、到着♥️」


なんて言いながらピタリとその場に漂い始めたヒソカさんに懸命にしがみつく


………もし体長50mの魚が横切ったら…………

………もしそれよりも大きな魚が横切ったら…………




考えるだけでゾッとして私の全身を恐怖が包む中

私の身体を軽々誘導したヒソカさんは前方向から向かい合って肩に掴まる様に指示した

とにかくその指示に従って馬鹿みたいにぎゅっと手に力を込める



………ヒソカさんは一体私に何を見せようと言うのだろう………



「大丈夫だよ沙夜子♥️」


なんて余裕で私の背中に手を添えるヒソカさんに引き吊った笑顔を向けた途端


「ナイスタイミング……覗いてごらん♥️」


ニッコリ笑顔のヒソカさんに促されて恐る恐る海中を覗いて私の恐怖は吹っ飛んだ




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