ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編
第120章 コバルトブルーとガウンの姿
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「こっちに来てごらん♥️」
「おー!熱帯魚ですね!」
洋服を着たまま海に入る事は初めてだったけれど慣れてしまえば平気だった
足元迄透けて見えるクリアブルーの水
眺めているだけで楽しかった海は入ってみると一段と楽しいものだった
ヒソカさんに渡されたゴーグルを装着して素っぴんに適当に纏めた髪
格好だけ見れば小学生みたいだが相手はヒソカさんだし然程気にならず、私は間抜けに歓声を上げていた
「凄いいっぱいですね!!!」
「何せ無人島だからね♥️」
ヒソカさんに呼ばれて覗き見たのは岩かげの小さな珊瑚礁
そこには色とりどりの小さな熱帯魚達が気持ち良さそうに泳いでいた
ピンクに黄色、オレンジに青、カラフルな身体で海中を漂う魚達が見せたのは美しくも楽し気な小さな世界
息を止めて海中を覗いては興奮気味に感想を述べる私にヒソカさんはクスクス笑うと
「少し見ていて……♥️」
私に魚達を見ておくように言った
言われ無くても見ているので頭上に疑問符を浮かばせながらも再び息を止めると
ヒソカさんはあっという間に数匹の熱帯魚を手のひらに捕まえて見せた
「おぉー!!!!凄いです!!!」
「簡単だよ♥️」
お茶碗形に作られた手の中に泳ぐ三匹の熱帯魚を覗き込みながら拍手を送る
忙しなく動き回る魚をいとも容易く捕まえた友人の身体能力の高さに脱帽しながらも私の好奇心は激しく刺激されていた
「私も捕まえるッ!!」
「んー……沙夜子に捕まえられるかな?♥️」
なんて言いながら小魚を海へ返した友人に謎のガッツポーズを披露した私は深く息を吸い込んで珊瑚へ手を伸ばした