• テキストサイズ

ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第119章 ダイブとヒソカさん



___________"



ヒソカさんの教えてくれた天然温泉は絶対に浸かる事を固く心に決めさせる程に素敵な場所だった

ヒソカさんも私が喜んでくれて嬉しい、と言ってくれて

人の感情に共感出来る素晴らしい人格者なのだなぁと感じたりした


おやつにと差し出されたフルーツは以前彼と食べた虫歯の実で、何気無く彼とのエピソードを話した私だが


「……へぇ、そうなんだ♦️」


と笑顔ながら何故か薄い反応だった

僅かな違和感を覚えながらも普段が聞き上手過ぎるだけだろうと納得し、帰路に付いていたのだが











…………………………………私は…………………死ぬのだ………………………




正直声も出なかった




グラリと傾いた身体は重力に逆らえず視界に見えた景色は遠い海面を見せた

ヘラヘラ笑いながら一歩踏み出した先は崖だったのだ


あまりもの高さに海面だろうと衝撃で絶命してしまうと悟る


全てがスローモーションに見えて身体に只風を受ける私は走馬灯を見ていた




……………幼き日の記憶

弟や友人達と泥だらけに成って遊んだ日々

幼稚園の帰り道

母と交わした会話

父の温もり

私は楽しい学生生活を歩み

仕事に汗を流す日々を経ながら独り暮らしを始めた

そこに突然やって来た同居人

そんな彼に私は恋をした

夢中で駆け抜けた一年

彼が消えてから私は屍に成った

だけど希望を繋いだ異世界

私は彼と再び恋をした

やっと交わった心

幸せの日々の中

私は彼と永遠を誓い合ったのだ










…………なのに……………なのに……………






/ 1349ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp