第118章 ブルーフラッシュ

目の前の友人の言葉を理解出来ず、何か聞き間違えでもしたのだろうかと数度瞬きを繰り返す




………………"ボクのものになってよ"とは告白の言葉に聞こえたのは私だけだろうか……………


悠々と掬われた手に大きな手が重なって感じる体温に私の胸は心地悪く鼓動を鳴らした




…………ヒソカさんを嫌いでは無い、寧ろ好きだけれど其れはあくまでも友人としての立場だからだ

異性として魅力的であり紳士的で信頼の置ける人物なのだと知れたのも和解し、良い友人関係を築き上げて来たから知れた人柄

しかし其処に恋心を抱いた事等無かった



私は彼が好きだ


イルミ＝ゾルディックという男性に夢中で恋をしている




……………好意が無いというのはヒソカさんも同じ筈だ………


私と彼の危うい恋を応援してくれていて
私の悩みに親身に成ってくれて…………



只見詰め合い突然の出来事に身体が強張りながらも手を離そうと僅かに指先を動かしたその時










「言い伝えの彼が彼女に贈った告白の言葉だよ♥️」



ヒソカさんは何時もの声色でニッコリ笑った




「…………っ……」




途端に普段を取り戻して妖艶に唇を歪めるヒソカさんを前に私の頭は爆発しそうに成っていた





…………………一瞬にして色々勘違いしてしまった………………






うあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああッ！！！！！！