• テキストサイズ

ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第117章 似顔絵から見える事






しかしお絵描きを一緒にしようと言われて提案に乗ったのだから、と目の前の友人をじっと見詰めてじわりと体が熱く成る

切れ長な瞳、高い鼻筋、妖艶な唇、全ての造形において男性的でありながら妖しく美しさを纏うヒソカさん

其の妖艶で整った表情を改めて再確認させられている気分に成って視線を反らしてしまった


……………そうだ…………知っていた筈だけどヒソカさんは辺りを霞ませる美貌の持ち主だった…………





…………このままではプレッシャーのあまりまともな似顔絵を描ける気が全くしない…………


こんなに綺麗な人を自分の画力で表現できるのか……否………


しかし始まっているのだから描かねば………と思う



日頃イルミさんを見詰め続ける私は彼以外の異性の魅力に疎くなってしまっている

彼はこの世の誰よりも美しく魅力が満載の無敵ダーリンだと思っている私にしてみれば少し差は付いてしまうけれどヒソカさんだって十分素敵なのだ


そんな友人の魅力を私が描き表せる気が微塵もしない



一方ヒソカさんは相手が私なのだから楽なものだろう…………


人間とは生まれながらに不平等だ………なんて事実確認する事で気を反らす事に成功した私は時々目眩に似た症状に見舞われながらもその後順調にヒソカさんを描いた



…………本当に今更ながら私の友人は美しいと実感するスケッチだった





/ 1349ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp