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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第21章 見付けた鍵と夜の街







「どうしてコッチに……なんて答えは決まってるか………大好きな人にねぇ……♥️」


グラスを傾けて鋭い横目を向けるヒソカさんの視線を受けながらも頷いた私にヒソカさんは続けた


「それにしたってどうしてこのバーに?♥️」


その事が気になっていたのか少し低い声にチラリと目線を向ければニッコリ微笑まれて直ぐに視線を逸らす


「異世界に飛ばす能力者の人にここやったらイ………んぐ………?!」


彼の名を口に出そうとした瞬間私の唇はヒソカさんの長い人差し指によって口止めされてしまっていた


辺りを警戒する様な素振りは全く見せないヒソカさんだが「彼の名前は出さない方が良い♣️」と耳打ちされてゴクリと唾を飲み込んだ




「………場所を変えて話さない?♥️」



グラスの中身を一気に飲み干したヒソカさんはクリッと首を傾げて思いもしない事を提案した


確かにゆっくり話せそうも無いのは事実だが
ヒソカさんだけが頼りの今、帰ると言い出されなかった事が本当に有り難くて私は2つ返事で同意した


そして私の飲食代のお会計迄してくれようとするヒソカさんに意気揚々と待ったを掛けて


「悪いです!ここは私が!!」


と現金を突き出した所、また声を出して笑われてしまった

………何か私が可笑しな事を仕出かしたらしい事は理解出来ても何故笑われているのか解らずにヒソカさんを睨んでいれば



「その額じゃお酒一杯のお代にも成らないよ………♥️」



またしても衝撃的な事実だった




堂々と、ここは私が!!なんて発言した手前、握り締めていたのが250円だと聞かされて顔から火が吹き出しそうな程恥ずかしかった


折角美味しいパスタを見付けたのに私はこの店に来店する事は二度と出来そうに無い………



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