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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第115章 渦巻き始める時







動揺から僅かに乱れた呼吸を整え彼女へ着信を入れたが無情にも反応は無い


切り替えて監視員に折り返せば酷く取り乱した声が電話口に響いた

その声に悪夢では無い事実なのだと現実を突き付けられた気がした


「確認事項がある。相手の特徴を挙げろ、現場に残された痕跡を洗えと伝えていたよね。勿論何か掴んでいるんだろう?」



彼女を誘拐した人物がどの様な目的を持っているのか………

彼女の身が今どの様な状況にあるのかを考える



1,ペントハウスに宿泊する客なら金もあるだろうという馬鹿


俺の素性を知らない人物が身代金目的に彼女を誘拐した場合、彼女への着信に反応が無いのは不自然だ

更には彼女の番号から一度も着信が残っておらず身代金請求の可能性は薄い


2,自身に掛けられた賞金を狙う馬鹿は五万と存在する

しかしこれも1と同様の理由から可能性は薄い



…………しかし、知能犯で無い場合、彼女が既に殺害されている可能性も捨てられない



3,厄介なのはゾルディックに露見した場合だが
この場合その場で直ちに抹殺される可能性が高くわざわざボディーガードを殺害するとは思えない

誘拐と成れば彼女の存在を知り自身を尋問する為の道具として利用する可能性を視野に入れる


4,俺の素性を何らかの方法で知り復習を目論む人物等山の様に存在する

そんな連中だった場合、恨みを晴らすべく拷問や屈辱を受けた後に既に殺害されている


5,俺の素性を既に知っている人物の犯行、この場合は4の可能性と生存ルートが存在する




(…………沙夜子っ………)






保留されていた電話口から挙げられる特徴






そして決定的な犯人象





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