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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第114章 ダァさん



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私は落ち着きを失いソワソワと身体を揺らしている


その理由はキッチンから聞こえる調理の音だ


ダァさんと彼を対面させた後彼は突然外出すると言った


…………まぁ、ものの数分で帰宅したのだが、突然



「今夜は俺が夕飯作るから沙夜子はキッチン出入り禁止ね。」


なんて言い出したのだ




私は全身と全霊を掛けて彼を引き留めた


私だって馬鹿じゃない


彼にキッチンを任せる=飛行船火災事件がフラッシュバックしたのだ


平凡な人生を歩んでいた私が命の危機を感じた数ある中でも衝撃的だった事件


目の前で壁が焼け天井が焼け、バチバチと音を立てる光景を早々忘れる筈が無い………


私はかなり必死だったと思う



………しかし私の全力の抵抗等彼にしてみれば無に等しく
必死にしがみ付く私を彼は無情にも軽々引き摺って部屋を徘徊し


私が力尽きる頃



「キッチンに入るな、これは命令だ。」



なんて有無を言わさぬ声色で言うものだから

私は絶望の縁で彼を見送った



これでも見てなよ、なんて何故か彼がチョイスしたのはネイチャー系の動物番組が永遠と流れるテレビ


しかし今の私には内容なんて頭に入らなかった


(……………生きてる心地が無い……)




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