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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第112章 雨から雪に変わる時







蝋燭の炎が揺れる教会

美しいキリスト像を背に彼はギラリと雄の瞳を覗かせ

私の身体をがっしりと固定したまま激しい旋律は絶え間無く続き
得も言えぬ快楽を与える彼に私の何もかもが溶けてしまいそうに成る


ビクビクと意識の外で跳ねる身体、痙攣した様にうねる腰

心地好い浮遊感に身を任せたまま甘美な絶頂に呼吸すらもままならず



「うぁっ……ひあぁっ!……っイルミさぁっ」


「はぁっ………沙夜子っ……っ」



潜められた悩まし気な眉、熱を帯びた野性的な瞳とは裏腹に口元に淫靡な笑みを浮かべた彼は背徳の快楽を私に教える


淡い炎に照されて浮かぶ恐ろしい程に均等で引き締まった彼の肉体が私の身体を求めて汗を滴らせ
揺れる艶やかな黒髪が魅せる光景はこの世の何よりも美しいとすら思わせたのだ



途方も無く彼に与えられる快感にしがみ付いてどれだけの時間が経ったのか


止む事の無い旋律と終わりの無い激しい刺激に私は何度も何度も上り詰め続け

頭は真っ白に成り身体中を快感が走り抜けて私は彼の衝動に只身を任せていた



素肌と素肌がぶつかり艶かしい水音が彼の乱れた呼吸に混ざり耳から私の全てを支配する中

深く激しく腰を打ち付けながら彼は切羽詰まった声を漏らした



「沙夜子っ………イく……っ」



美しい顔を妖艶に歪ませた彼に私は自ら唇を重ねていた






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