ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編
第110章 デパートショッピング
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ホテルに戻った私はご機嫌でゾルディックのお土産を眺めていた
その様子を隣で眺めていた彼は
「…………下らない。」
呆れた声を漏らした
「えー!だって大好きなイルミさんのグッズですよ!」
「無断使用だけどね。」
「良いんです!見てください!ゼブロパン!」
「…………関係無いじゃん。」
「ゾルディッククッキーにキーホルダー!」
「………よく考えてごらんよ、自宅の門がクッキーやらキーホルダーやらに成って販売されてるなんて滑稽だし本気で馬鹿らしい。」
「まぁ、イルミさんからしたらそうですよね……でも私は楽しいです!イルミさんは町のヒーローなんですね!」
「………そんな物にはしゃいでる沙夜子も馬鹿だよ。」
「馬鹿で良いです!」
他にも暗殺のイメージからか血液の色をしたジュースなんてユニークなお土産を私は大満足で眺めた
「ほんまにありがとうございます!」
私が今こんなにも幸せなのは全て彼のお陰である
私の我が儘に付き合ってくれた優しい彼に笑顔を向ければ
「………別に。」
なんてクールな反応が返ってくる
「イルミさんは楽しかったですか?」
豪快な購入物の袋は山積みで決して一般的とは言えないけれど
庶民的なデパートでのデート
彼も私と同じ様に楽しかったと感じてくれているだろうか
じっと見詰めた美しい横顔は
「まぁ、悪くなかった。」
えらく強気に満足気な声を漏らしたのだった