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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第109章 出来る彼氏のミッション







手早くスマホを覗いてしまおうかとも思ったがロックも掛かっていないホーム画面が写し出したのは色違いのマグカップで

途端に馬鹿らしく思えてやめてしまった



次いで自身が手を伸ばしたのは日記帳だった

彼女が自身に隠しているつもりでつけてある日記帳には小さな錠が付いているが造作も無く開く

正直覗き見る事に何の躊躇いも罪悪感も感じないが随分と彼女に振り回されて調子が狂っている自分自身を滑稽に思う



彼女はキッチンにて上機嫌で料理をしていてその隙に寝室へとやって来たのだ

生業の為磨いて来た腕をこんな場面で駆使するとは情けないが
そっと開いた日記帳の中から昨日付けのページを覗き見て失笑が漏れた




「………はっ…………馬鹿馬鹿しい………そんな事………。」




『イルミさんが帰ったら大好物を作る作戦!喜んでくれるかなぁ~♪』
『ひっそりパーティー!気合い満タン!』
『明日でイルミさんと付き合って半年記念日っ(*^-^*)』



全ての真相は自身の危惧や疑惑とは全くの真逆であった

錠を閉めて日記帳を元の位置に戻しながら溜息ばかりが漏れ出した




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