第106章 青と素顔とサイコパス

楽しい時間を短く感じるというのは本当の事らしい



「ほんまに楽しかったです！ありがとうございました！」


「こちらこそ、またね♥️」



私はエレベーターの扉が閉じる迄ヒソカさんに手を振り続け

扉が閉まる直前にウインクを飛ばされ面食らってしまった


…………キザだけど似合ってしまうのはやはり其の人物がヒソカさんだからだろう………




本当に楽しくて有意義な時間だった

私は素敵な友達と出会えて本当に幸せ者だ


ホクホクと暖かい気持ちで扉を開けば無人の広いリビング

私はソファーの隣にテディベアを座らせて暫くのんびりと楽しい余韻に浸り過ごす事にしたのだが


「あ！ボーイさんの扮装！」


以前ホテルでボーイさんに扮装していたヒソカさんの姿を思い出して声を上げた


結局あの事を色々訊ねようと思っていたのに何も聞けないままヒソカさん自身も何も語らぬまま謎は深まってしまった


「何がしたかったんやろ………？」