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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第105章 奇術師とのお出掛け






彼の中でカップルのデートスポットがどの様な定義で存在するのかは解らないけれど
水族館や動物園と一般的な場所へ連れ出してくれている事から遊園地という場所は癪に障るのでは……なんてスマホの返信を気にしながらも私はまた一歩を踏み出した


遊園地内はやはり賑わっていて子供やカップルが多く目につく

以前感じた異国情緒は変わらず海外の移動遊園地を思わせる場所はワクワクと胸弾む場所だ



「何がしたい?♥️」


「……ジェットコースター乗りたいです!」


来てしまったものは仕方がない……

ずっと彼を気にする素振りを見せてはヒソカさんの初遊園地はイマイチ盛り上がりに欠けてしまうだろう

私はなるべく明るい声色で答えた



「沙夜子ちゃんは絶叫マシンが好きなの?♥️」


「はい!ヒソカさんは?」


「ボクは乗った事が無いから解らないや♦️」


「そっか……まず乗ってみましょう!ヒソカさんも気に入るかもです!」


「うん♥️」



私達はジェットコースターの列に加わり他愛ない会話を弾ませた

ヒソカさんはやはり話上手の聞き上手で夢中でお喋りしている内に私達の順はやって来て

降りたレバーをぎゅっと握りながらチラリと様子を伺えば切れ長の瞳とばっちり目が合った


「ジェットコースターって随分窮屈なんだね♥️」


なんて言うヒソカさんを観察して見ると長身プラス筋肉質なしっかりとした身体では本当に窮屈そうに見えた

長い脚が前の席との仕切りにぴったり密着していていつも余裕たっぷりのヒソカさんのイメージとかけ離れた姿に笑ってしまう


「ヒソカさんはおっきいから」


「ん~……♣️」


その表情から余り好感触では無い事を感じ取りながらもベルが鳴り響きジェットコースターは動き始めた



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