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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第104章 通じ合う愛






わざとらしく細められた目と目が合って口から心臓が飛び出しそうに成る最中




「気持ち良かった?」



彼はその表情には似合わない真剣な声で言った

私の額に暑さのそれとは違う汗が浮かぶ

羞恥で今にも気絶してしまいそうな質問に



「………はい……」



小さいながら素直に答えたのは

彼が私の心を覗こうとしている様に思えたからだった

まるで私の想いを確かめる様に悪戯な目の奥には真剣味が宿っていた


身体的にも勿論だが心迄満たされ溢れる愛しさ

ここで素直に答えないのは違うと思った



途端に一瞬揺れた瞳は柔らかく睫毛を伏せて彼は"幸せだ"とでも私に伝える様に穏やかな表情を浮かべ



「そう、俺も。」



私の背中に優しい口付けを落とした


彼の気持ちは私の心に届いてじんわり優しく広がって行く


………私の想いはしっかりと彼に伝わっているだろうか





「イルミさん、大好きです……私ほんまに幸せです」



私の想いを乗せて紡いだ言葉を彼は普段の様に"あっそ"なんて流したりせずに



「うん。」



静かに受け止めてくれた







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