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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第104章 通じ合う愛







「沙夜子、ちゃんと声聞かせて」



なんて妖艶に笑う彼の瞳に余裕は無く同じ様に高ぶった気持ち


淡白で他人に興味を示さない彼が私だけにぶつける情熱に私は初めて実感した



私はこの瞬間が好きなのだ



きっと彼とお揃いの熱い感情



彼の愛に触れるこの瞬間が幸せなのだと



狭い体内に彼の熱が押し入って呼吸すらも忘れ


隙間無くひとつに成った時襲うのは漠然とある別れや私達の未来、そんな全てを何もかも忘れてしまいそうな幸福と快感




私の片脚を持ち上げて膝裏から腕を通した彼は深く腰を沈めると私を軽々抱き上げた

膝から背中を彼の腕に支えられているものの不意に地面から両足が離れて彼の首に抱き付けば

其れが合図とばかりに身体を激しく突き上げられて堪えられない程の快感に容易く漏れ出す甘い声

彼の肌に顔を寄せてきつく抱き付き生理的な涙が溢れ


思考は完全に停止して彼の熱に浮かされ駆け抜ける強い刺激に翻弄される



「うぁあっ……!あぁっ……んあ…」



淫靡な水音と肌のぶつかる音


私を軽々抱えた彼は奥へ奥へと腰を打ち付け

身体の全てを彼に託した私は只彼にされるがままに途方も無い快感に飲み込まれて行く


耳に落ちる途切れた吐息は悩ましく男性の薫りを漂わせ


頼もしい迄に筋肉質な彼の身体は只本能のまま私を求めて止む事の無い旋律を続ける



「沙夜子っ………はぁ……」



いつもより私の名を呼ぶ悩ましい声すらも愛撫に成って肌を震わせ、懸命に名を呼べば答える様に深く突き上げられ



「ひゃあっ!あぁっ……!!んっ……イっ……あぁぁっ!!」



私は強過ぎる刺激に追い詰められて何度も絶頂を繰り返した


彼に翻弄され求められるままに愛の波に溺れ、やめてと懇願すればする程激しさが増し揺さぶられる



互いの熱で身体が溶けてしまいそうな最中




「はぁっ……つっ……俺もイく………ッ」



酷く悩まし気な声が耳に届いて


見詰め合った私達はぎゅっと抱き締め合い


穏やかに微笑んだ彼は甘く溶ける様な長い長いキスをした




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