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ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編

第104章 通じ合う愛






明々と玄関フロアを照らす照明の下、私は漸く鈍く成っていた羞恥を取り戻したのだが

私が目隠し程度に胸を抱こうとした腕は間に合わず

彼の手が胸を持ち上げる様に包み込みしっとり汗ばんだ肌の形を変えた

カッと耳迄熱くなり只羞恥に顔を逸らす



「………イルミさん……あんまり見ないで……ください……」




彼の手によってはしたなく形を変える胸元に熱い視線が注がれ絞り出した言葉に


「どうして?」


彼は意地悪に囁いた



普段決して人に見せない身体を彼に見られている

止めどない恥ずかしさに息が詰まり唇を開いたと同時に胸の先を弾いた彼の舌先に言葉は喘ぎに変わった

強弱を付けながら執拗に刺激され更に指で弾かれて背中を走る快感に先程迄の恥じらいが頭から霞んで消えて行く




「あぁあっ………!イル……ミさっんんっ……あっ」


口を手で抑えて漏れ出す甘い声を必死に堪えて身体を震わせる


彼の舌先と指の刺激に次を期待する身体は最早自身のものとは思えなかった



私はいつの間にこんな淫らな身体に成ったのだろう

不思議と不快に思わないのは其の理由が考える余地無く明確で


彼に触れられ、結ばれる悦びを知ってしまったからだ


私は知らぬ内に彼に身も心も染められていた





痺れる様な刺激に翻弄されて声を漏らす内にズボンと下着は大理石の床に転がっていた

ぼんやり霞む意識で彼を見下ろせばしゃがみ込んで此方を見上げた熱っぽい瞳と目が合い心臓が跳ねる

長い指が体内を探り身体を駆け抜ける快感に脚がガクガクと震え

厭らしく漏れる水音は彼の中指に絡まり激しく刺激されて息を忘れる

快感と目眩に溺れる中ゆっくり指を引き抜いた彼はシャツを脱ぎ捨て、ベルトへ手を掛けた




カチャカチャと金属音が耳に付いて私は呼吸をするだけで精一杯で視線を床に落とす

未だ込み上げる緊張と羞恥

しかしそれと劣らぬ愛される喜びは私の身体を包み


全てを取り払って素肌で向かい合った彼に何故か泣きそうに成った




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