ここは彼の世界です【HUNTER×HUNTER】続編
第102章 眩い朝日
…………実の所最近の私は気分を沈ませる事が多かったのだ
彼の不在が多い事で漠然と思考を巡らせる時間が増えた事も原因のひとつだが
冬の冷たい空気は私にとって最早トラウマに成っていた
只寒いというだけで彼の姿が見えなければ不安になる
彼を失う恐怖が鮮明に蘇り、更には私達が共に過ごせる今にも期間が存在するのだと胸が裂けそうに痛むのだ
記憶を結ぶ季節
彼が消えたあの日があまりにも寒かったから………
何やら手続きを終えた彼が小屋から出て来て、真っ直ぐ迷い無く車へ歩みを進める姿に私は泣きそうに成っていた
「お帰りなさい!!!」
「ただいま、バンガローの予……「イルミさん大好き!!」